2013年4月13日土曜日

MAN構築のすすめ(11:企業ネットワークの移行計画)

さて、あなたの会社がダークファイバーの調達に成功したとしましょう。
どのように運用したらいいでしょうか?

これは筆者からの提案です。

1)既存のネットワークとは3-6ヶ月共存させる
  これはセーフティのためでもあります。BCP用途として使うこともありかもしれません。

2)トポロジーの再考
  中大企業は一般的にネットワークが落ちたりデータセンタへの接続が落ちると大変なことになります。なので、普通は2回線以上のWAN接続を持っているのが普通だと思います。
例えば1つめは企業向け専用線、2つ目はInternet VPNなど。
NTTが提供するメガデータネッツなどはいわゆる旧来のフレームリレイに近いトポロジーで帯域は専有ではありません。なので混雑した時のフレキシビリティもなく、拡張も容易ではありません。
もし、ダークファイバを利用した接続がうまく行ったら、こういった旧来のネットワークを刷新し、古いネットワークから新しいネットワークへ更新していくことをおすすめします。
いきなり切り替えると、もし、回線が落ちたり不安定だったりした時の融通が効きません。
あなたの会社がすでにデータセンタをオフィスとは別の場所に確保しており、複数の事業所や営業所を都内にお持ちであれば、スター型にダークファイバーを導入するか、コストが許せばリング構成も可能でしょう。ただし、リング構成で冗長性をもたせようとするとRoadmなどの高度なDWDM技術も必要になってくるかもしれません。
ポイント・トゥー・ポイントを複数も受けるか、大きなリングにするかはオフィスの規模、トラフィックの大小、拠点数などを考慮し、慎重に設計する必要があるでしょう。
もし大きなオフィスが2-3とデータセンター1箇所程度なら。データセンターを中心にスター型に回線を引いてもう一方はインターネットVPN,MPLS、あるいはキャリアの専用線(高いですけど)といった構築方法もあるかもしれません。
クラウドの移行が進んでいる企業や、データセンターにRDPのバーチャルPCを多数設置している企業ではネットワーク回線の切断は致命的です。2+1程度のバックアッププランを設けることも必要かもしれません。ただしこのあたりは予算との相談もあると思いますが。


続く。

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