2013年4月13日土曜日

MAN構築のすすめ(8:長距離電送)

長距離伝送はもはやMANの領域はありませんが(例:東京と名古屋、あるいは大阪、神戸)若干触れてみたいと思います。
2011年3月の東日本大震災以来、多くの事業所がBCPを真剣に考えるようになり、サーバを関西に移してみたり、冗長化を試みたりするようになりました。
でも、たくさんのサーバを抱える企業はやはり関東-関西の2重化を望むことでしょう。
このブログで取り上げている一連の手法ではこれはもはやOut of scopeです。東京と大阪はMANではありません。WANです。
でも、もしあなたの会社や組織が自前のファイバーをどうしても繋ぎたいという事であれば、いくつかの事業者はその選択肢を与えてくれます。また、中継装置を設置するために必要なラックスペースを提供してくれるところもいくつかあります。

東京と大阪なら直線距離でおよそ600km、通常、幹線を通るファイバーは鉄道沿いや国道沿いで、まっすぐではありませんから700-800kmまたはそれ以上になると考えられます。
仮に80kmごとに中継を置くと9箇所の中継拠点を確保することになります。ラックのレンタルコスト、運用やトラブルシューティングを考えると、安いか高いか試算してみないとわかりませんが、自前で全てコントロールできることを考えれば安いかもしれません。通信事業者はどうしてもサービスを付加したメニューを売りたいので、ダークファイバーだけ借りたいというと嫌がれるかもしれませんね。
(自社が提供するマネージド・サービスが売れなくなるし、ファイバーの芯線貸しでは大した利益は得られないため。)
一つアイディアがります。伝送装置と中継装置込でキャリアにやらせる代わりに、その設備は自社専用にしてもらい、他の事業者のサービスを混ぜないでもらうようにしてもらうことです。
そうすれば、サービスを運用の保守はキャリアが担当で、拡張の要求は自分たちのフレキシビリティーが確保できるというわけです。
ただし、この契約は高く付きそうな気もしますが。

最近の東京大阪の10Gの相場を知りませんがまだ500万円は切っていないことでしょう。でも100Gの長距離電送が今後普及すれば10Gは価格破壊が起こり、すぐに安くなるとは思いますが。

続く。

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