今回は国土交通省に関するレファレンスです。
公開されている情報として、国土交通省が所有する場合のファイバーの賃貸価格は16円/芯/m/年です。(IRU契約ベース)
単純に50kmペアで借り上げるとすると、16x2芯x50000m=160万円(年)ですから、月額に換算するとおよそ13.3万円となります。
ただしこれは国土交通省が指定した通信事業者や自治体、CATV事業者に貸し出す際の卸値です。
これを再販事業者から借り上げる場合、それなりのマージンが追加されることになりますが、原価としてこれくらいという事は情報として知っておくとよいでしょう、
なお、国土交通省はファイバーの空き状況や開放状況を以下のページで公開しています。
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/jouhou/indexhk.html
引渡しポイントは概ね10kmおきにハンドホールなどのポイントを設けているようですが、ここに取りにいける事業者は限られます。国交省のファイバーを使いたい場合は、必然的に接続ポイントまでファイバーを受け渡しができる事業者に接続を依頼し、エンドーエンドの開通を実現することになりますが、NTT地域会社などと異なり、中継用の伝送装置のラックなどは各接続業者が用意することになり、必然的にNTT地域会社にコロケーションができる事業者に相互接続を依頼することになります、
なお、事業者によっては、ファイバーではなく配管を借り受けて自社でファイバーケーブルを敷設している事業者もあります。この場合、国土交通省の接続ルールというよりは、ファイバーを敷設している事業者に自由度がありますからこういった事業者を使うのもひとつの手です。
<参照>
河川・道路管理用光ファイバーの民間開放について
www.qsr.mlit.go.jp/n-hikari/doc/siryo.pdf
河川・道路管理用光ファイバーの民間事業者等による利用
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha02/01/010425_.html
16円/芯/m/年 (最後のページに記載があります)
光ファイバネットワークの整備・管理 - 国土交通省
www.mlit.go.jp/common/000119963.doc
以上、今回は国土交通省関連のリファレンスでした。
余談ですが、以前、とある地方のかなり山奥に旅行に行ったことがありますが、なぜこんな所にファイバーの中空クロージャが?と言った事例がありました。
その地域には国土交通省の比較的大きなダムがあり、納得しました。ダムの管理用にわざわざ山奥までファイバーを引っ張っていたようです。
田舎の過疎地域ではNTTのファイバーすら、望めなくても、場合によっては国交省のファイバーが最寄りまで来ていたりします。(だからBFLETSが使えるというわけではもちろんありませんが。)
お互いこういった物理資源をうまく有効活用すれば、高速インターネット過疎地域もブロードバンドは比較的導入のハードルは高くないかもしれませんね。
つづく
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