もう、かなりの部分を説明してしまいましたが、初歩的な話を少しばかり。
一般的にキャンパスと呼ばれるネットワーク(統一ビル内のオフィスなど)は、そのサイズにもよりますが、概ね1000人以上が働くような場所はそれなりのオフィススペースが求められます。
日本企業ではダムハブかアクセススイッチを各島(概ね10席程度の島)に設置して、その島をカバーするような構築をよく見かけます。
あるいはオフィスの端っこにラックがぽつんとたっていて、そこにアクセススイッチが設置されていて、構内配線(UTPまたはSTP)で各デスクのアウトレットにイーサネットを引っ張る形式が多いようですが、外資系の企業の場合、たとえ小さくても小さな隔離された部屋にラックをたてて24時間空調の部屋にネットワーク機器を入れているケースが多いようですね。
100mルールを考えると、どうしてもディストリビューションスイッチとアクセススイッチは光ケーブルでつなぐことが多いと思います。
こういった短距離の接続に使われるファイバーは通常マルチモードファイバーを使います。
これに対して、長距離伝送に使うファイバーはシングルモードファイバーというケーブル及びパッチコードを使います。
なので用途によってそれに見合ったケーブル及びパッチコードを敷設、用意しなくてはなりません。
また、マルチにしろシングルにしろ、送信されてくるレーザー光を目で直視することは避けなくてはなりません。場合によっては失明などの危険性をともないますから、あれ、ネットワークが繋がらないと言って光ケーブルの先端を覗きこむのはやめましょう。大変危険です。
それと、これは導入の一番初期にあるトラブルですが、エンジニアがTX/RXを間違えて接続してしまう例。(受信と受信、送信と送信を繋げてしまうミス)
これでは絶対にネットワークは上がって来ません。あれ、逆かなと思ったら、自分の目に光が当たらないよう、TX/RXを入れ替えて接続できるか確認しましょう。
あと、接続の際、埃っぽい場所ならエアガンなどで接続部分を吹き飛ばしてから差し込むと、ほこりやチリの影響を受けにくいのでエアガンや、ホコリ取りのスプレー缶があれば準備しておくとよいでしょう。
余談ですが、なぜ外資系は部屋を隔離してエアコンを入れているのでしょうか?答えは簡単です、週末の土曜や日曜になると、エアコンの効かないオフィスは夏場は40度を超えることもあります。
私が以前務めていた会社でもネットワーク運用担当者が、週末加熱アラームが届くと言っていました。原因は熱です。
幸か不幸か、ダークファイバーはそれ自体パッシブな物理回線なので、伝送部分が熱でやられることはありませんが、本体温度が上がり過ぎるとスイッチが最悪の場合リブートしてしまったりします。
休日出勤している人がいればエアコンはかかっているかもしれませんが、いずれにしてもネットワーク機器はちゃんと隔離された部屋に入れ、UPSなど、電源のバックアップと空調もしっかりした場所に設置したいものです。
スイッチが熱暴走で起動しなくなって休日出勤になったら目も当てられないですよね。踏んだりけったりです。
続く。
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