2013年5月10日金曜日

MAN構築のすすめ(21:鉄道事業者ってどこも芯線貸しやってるの?)

このシリーズでは何度もファイバー賃貸事業者として鉄道事業者を上げてきたがでは、どこでも貸してくれるのでしょうか?
正解はもちろんノーです。
事業者に寄ってその取り組み方は大きく違います。
いくつかの事業者の現状を見てみましょう。以下の情報はすべて2013年5月現在です。

<東京メトロ>
賃貸事業あり、管路貸し事業あり。情報もWebで公開しています。
http://www.tokyometro.jp/corporate/business/optical_fiber/index.html

<都営地下鉄>
賃貸事業あり、管路貸し事業あり。情報もWebで公開しています。
http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/other/kanren/hikari/

<東急>
賃貸事業あり。情報もWebで公開しています。
http://www.tokyu.co.jp/contents_index/information/index02.html

<京急>
賃貸事業あり。情報もWebで公開しています。
http://www.keikyu.co.jp/group/other.html

<京王>
賃貸事業あり。情報もWebで公開しています。
http://www.keio.co.jp/train/other/hikari/

<小田急>
賃貸事業あり。情報もWebで公開しています。
http://www.odakyu.jp/company/b2b/cablenetwork/

<西武>
賃貸は行なっているようですがweb上で確認する限り、空き芯線がないと公表しています。
http://www.seibu-group.co.jp/railways/company/hojin/cable-business/index.html

<東武>
賃貸事業あり。情報もWebで公開しています。
http://www.tobu.co.jp/corporation/ad/cable/

<京成>
管路の貸出は行なっているようですが芯線貸しは行われていないようです。
http://www.keisei.co.jp/keisei/kouhou/news/fcable/

<横浜市営地下鉄>
情報公表なし。
ただし東急の公表する相互接続図には路線が載っているため、賃貸は可能な模様。(要問い合わせ)


<相鉄>
賃貸事業あり。情報もWebで公開しています。
http://www.sotetsu.co.jp/group/etc/optical_fiber/

<横浜高速鉄道>
不明、web上に情報公開なし

<埼玉高速鉄道>
不明、web上に情報公開なし


<JR東日本>
管路の貸出は行なっているようですが芯線貸しは行われていないようです。
http://www.jreast.co.jp/cable/index.html



だいたい関東の大きな鉄道会社を取り上げてみました。ご覧いただけるとお分かりの通り、多くの事業者が光ファイバーの賃貸事業を行なっています。
全くやっていないところもあります。

余談ですが、最近は地下鉄、あるいは地下トンネル内での携帯電話の電波状況の改善が進み、東京メトロや都営地下鉄などは多くのトンネル区間で携帯電話事業者の電波が使えるように環境が改善されつつあります。
お気づきの方も多いと思いますが、実はこれらの対策が全く進んでいない事業者もあります。それは埼玉高速鉄道です。

実はこの事業者、主たる出資者は埼玉県。開業したはいいけれども赤字が続き、開業当初から通信ケーブル開放などの付加価値事業は控えられてきた影響でしょう。いまでもまったくトンネル内の携帯電波の拡張が進んでいません。(2013年4月現在)

携帯電話事業者は多くの場合、光ケーブルで地下施設のノードに繋いでそこからアンテナに繋ぐような導入を進める事業者がほとんどだと思いますが、いかんせん、これをやるためにはどうしても必要最低限のファイバーを足がかりとして地下鉄トンネル内に引きこむ必要がありますが、もともと設備投資をおこなっていない埼玉高速鉄道などは、この足がかりとなるインフラがないので携帯事業者が導入に苦戦しているものと思われます。

この辺りは改善を願いたいですが、いかんせん赤字続きでは本体の鉄道事業に専念せざるをえないのでしょう。
埼玉高速鉄道の携帯電波改善計画は随分と時間がかかりうそうです。


つづく。


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