<NTTの光ファイバーインフラのリファレンス>
http://www.ntt-east.co.jp/databook/2004/pdf/sougosetuzoku_p221_p222.pdf
PD: Premises Distribution、
- 要約すれば構内分岐盤とでもいってよいでしょう。ユーザーの宅内に設置する光ファイバーの分岐ボックスのことです。ファイバーの芯数に応じて8C, 16C, 40C, 100Cなどがあります。
PT: Premises Termination
- 上記のPDと役目は似ていますがこちらはビル内中継用でハンドホールから受けたファイバーの大元の受けのための光ファイバー分岐ボックスです。(詳細は上記のNTTのPDF構成図を参照)
FTM: Fiber Termination Module
- 主に局舎側に設置される光ファイバーの分配ラックのことですが、まれに大きなデータセンターで400芯以上などの大量需要がある場合などはPTの代わりにFTMが設置されている場合もあります。
- 通信や電力ケーブルを敷設するための地下トンネルのことです。
クロージャー:
- 電柱や電線にぶら下がっている光ファイバー分配BOXのことです。
MH: Manhole
- 皆さんご存知のマンホールです。
CC-Box: Communication Cable BOX
- マンホールと役目は似ていますが一般的に共同溝またはその蓋を指します。詳しくは東京都のCC-BOX仕様を参照ください。http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/douro/chichuka/manyuaru-201106.pdf
トラフ:
- このシリーズではあまり登場しませんが鉄道用語で線路脇に掘られている溝、またはケーブル用の側溝を指します。鉄道の通信ケーブルや信号ケーブルは通常、トラフに沿って引かれています。
<仕様のリファレンス>
CWDM: Coarse Wavelength Division Multiplexing
- 一般的に光ファイバーの伝送路にパッシブの波長分離器を使用して複数の帯域(概ね8波長が一般的)に光信号を分岐し、複数のチャンネルの通信を行う方式。近距離の利用が前提ですが、もちろん、間に光アンプを入れて増幅することもありますが、通常はそのような方式はDWDMと呼ばれます。光信号を発する機器はエンドユーザー側のGBICやSFPとなり、間に挟み込む光分配器は電気的なアンプは使用せず、光信号を複数の波長に分離または集約して1芯または2芯の光ファイバーに信号を流したり受けたりします。電気的なスイッチやアンプが途中に介在しないため、機器トラブル発生の箇所が激減しますが、長距離電送にはむいていません。
- 使用する波長などの使用はITUのG.694.2で定義されています。http://www.itu.int/rec/T-REC-G.694.2/
DWDM: Dense Wavelength Division Multiplexing
- CWDMより更に細かく波長を分離して概ね100GHzごとに波長分離してそれぞれの波長で通信を行う仕様です。
- 使用する波長などの使用はITUのG.694.1で定義されています。http://www.itu.int/rec/T-REC-G.694.1/
- 使用する波長の帯域レンジによってCバンドなどと使用する周波数帯が定義されています。TCP/IPなどのデータセンター用途のネットワーク用DWDMスイッチでは1550nmを挟んでCバンドと呼ばれる周波数帯(光波長)が使われることが一般的です。理由は1550nm帯付近の波長が長距離電送で損失が少ないためです。例としてC-BANDでは72波長に分岐されてそれぞれのチャンネルで通信を行います。
- O-Band:1270nm to 1370nm
- E-Band:1371nm to 1470nm
- S-Band:1471nm to 1530nm
- C-Band:1531nm to 1570nm
- L-Band:1571nm to 1611nm
と、今回はこんなところで。
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